簡単そうでとっても難しい、レーヨン素材の染み抜き。
おそらく、お客様自身、汚れている事に気づかず、しばらくしてから現れたシミ。リンゴの皮をむいて時間が経つと黄色くなる現象と同じです。
今回のようなオフホワイト系は、無理にシミを取ろうとすれば、部分的に白っぽくなってしまいます。
２時間びっちり集中して完成！完璧です！

とっても上品で素敵なニットワンピですが、肩周辺全体に上着からの色落ちでシミができてしまいました。
夏場は温度と汗が原因で、染色が弱くなり色移りしやすくなるので重ね着は注意が必要です！
染み抜き後、よーく見ると、ごくわずかですが微妙に残っています…。ですが、重ね着なしでも着用には全く問題ないとおもいます。全体的にキレイになって、さらに上品になりました。

実はこれは夏の時期特有の汚れです。暑さでズボンが汗だくになり、ベルトもぐっしょり…。革から色が落ちてワイシャツの腰回りに付着してしまうというもの。
普通に洗っても落ちない汚れです。
今回はさらに、ベルトの色だけでなく、革素材まで落ちて生地に付着しておりました。時間をかけて少しずつ溶かしながら除去しました。

ポケットの中で、ペンの赤いインクが大暴れ！うっかりペンのキャップを閉め忘れたり、ノック式のペンを戻し忘れるとこのような事態になります。

今回はお客様自身で応急処置をされたそうで、洗剤成分が残留していて染み抜きに時間がかかりましたが、キレイに落とすことができました。

バッグの裏地に朱肉がベットリと付着…。朱肉はとても難易度の高い汚れです。

お客様がベンジン等で応急処置をせずに、そのままの状態でお持込み頂いたのが幸いして、キレイに朱肉を落とすことができました。
「シミ汚れ→ベンジン処理」という判断は、実はかなりの危険を伴います。出来るだけそのままの状態でお持込みください。

クリーニング業界でも非常に落ちにくい汚れの代表的なものが「墨汁」です。完全に落としきる事は難しいと言われていますが、当店なら生地を傷めずバッチリ落とせます（＾o＾）v

最近では洗濯でおちる墨汁も市販されていますのでトラブルを防ぎたい方はお試しください！

主成分が「染料」であるヘアカラーの汚れは難易度の高いトラブルです。ヘアカラーはメーカー側も服に着いたら落ちないと宣言しています。
かなり複雑な染み抜き工程ですが、ご覧のとおり。
地色や柄もそのままに、染み抜きしました。

旅行時に、ツアー団体のお客様が腕につけるネームシールの跡です。ご家庭でのシミ抜きはほぼ無理です。「生地にダメージを与えずに…」とのお客様のご要望なので、手で触れずに汚れだけを落しました。
シルクのトラブルはお任せ下さい。

「木の切り株に座った時かもしれない。一度洗ったが取れなかった」との事でした。汚れの正体は予想通り「松ヤニ」。軽くて薄い生地でしたので、手で触れずに汚れだけを落しました。シンナーや除光液を使うと失敗して履けなくなる事がありますので、当店にご相談ください。

皮脂や汗の汚れはドライクリーニングでは落としきることはできません。時間がたつとこのように汗ジミ（黄ばみ）が発生する事があり、洗濯しても落ちません。こうした汚れや、くすみ、黒ずみは『全体加工』で除去する事ができます。

ヘアカラーの汚れは難易度の高いトラブルです。ヘアカラーは主成分が染料ですので、繊維を芯から染色します。漂白剤やリムーバーを使っても生地を傷めるばかりで、まず落とすことはできません。

このような難易度の高いシミもご覧のとおり。これは国内でも数少ない技術だと思います。

きれいに洗った帽子でしたが、いつの間にか汗ジミだらけになっていたとの事。こちらも「全体加工」で跡を残さず汚れだけを落しました。汗と皮脂は通常の洗濯やドライクリーニングでは落としきれません。

このようにならないためにも、シーズンオフには、しっかり汗と皮脂を落とせる「オゾンウェット加工」をオススメします。

ゴルフのあと、そのままバッグにしまっていたら変わり果てた姿に…。マーカーのサビと、汗ジミがくっきりと表れていました。汗ジミには全体加工、サビもかなり深く生地に入り込んでいましたが、しみ抜き加工で新品のように白く綺麗になりました。